はじめまして、みずもと申します。今回はゆぽんさん主催の「U150最強決定戦」に参加し、1位を取ることができたので初めて記事を書くことにしました。僕なりに一生懸命書いたので最後まで読んでもらえると嬉しいです!
〈目次〉
大会概要
大会名「U150最強決定戦」
(主催者 : ゆぽんさん、参加人数 : 97人)
ランクマッチシーズン20シングルにて使用率150位圏外のポケモンのみが使用可能な仲間大会です。詳細はこちらをご覧ください↓(掲載許可いただいています)
<大会のおしらせ>
— 1811 ×2 & 色ミュウ×2 (@Choy_hotsprings) 2022年5月3日
U150最強決定戦-初夏の陣-
・本戦
5/22(日) 21:00-23:59
・練習会
5/6(金),10(火),13(金),17(火),20(金)
21:00-23:59
○レギュレーション
冠シングル(シリーズ9)
S20使用率上位150位圏外のみ使用可
※150位圏外準伝説の使用を認める
詳細は画像とリプをチェック!#U150最強決定戦 pic.twitter.com/lDA46t6M7D
大会前考察
まず使用可能ポケモンを整理した。(未進化のポケモンはほとんど省いているが、150位圏外であれば使用可能)
次に上の表にいるポケモンの性能(種族値、特性、技範囲等)を全て調べ、強そうだと思ったポケモンをTier表にまとめた。
構築経緯
まず限られた時間の中でできるだけ試合数を稼ぎたかったので、1試合にかかる時間が短い対面構築を組むことした。またコンセプトとして6体とも対面性能が高く、誰にダイマックスを使っても強い構築を目指した。
1.僕が対面構築を組む際は基本的にを持たせるポケモンから組み始める。まずタスキ枠として環境に刺さりの良い氷タイプを持ち、CとSが高いを採用した。最初はネタのつもりだったが、練習会で2回使用し2回とも1位を取ったことで一気に評価が上がり本戦でも採用することに決めた。
2.他のマイナーポケモン限定の仲間大会でも何度か使ったことがあり、とても信頼を置いているとを採用。相性補完も良く、練習会にて火力UPアイテムを持ったとを持ったの使用感が良かったので本戦でも採用した。
3.この3体で苦手な炎、電気、悪、ゴーストを全て半減にできるを採用。環境にフェアリーが少ないためドラゴンと悪の通りも良く、ある程度の耐久と火力もあった。本戦ではに変更しているが、が使えなかったらを採用していただろう。
4.ここで4体が決まったのでポケモン徹底攻略様のタイプバランスチェッカーを使用した。(たまにこれをバカにする人を見かけるが、自分のパーティの弱点を客観的に見るのにとても便利で普段から愛用している。) その結果「毒、炎、電気タイプに効果抜群の技がありません」と出たので、その全てに弱点を突くことができる地面タイプを検討しの採用に至った。ここまでで少し重かった炎、岩、鋼に強い点でも地面タイプの採用は正解だった。またを持たせることで対面性能も高くなりとても使いやすかったので本戦でも続投した。
5.ここで再びタイプバランスチェッカーを使用したところ苦手なタイプの表記が無くなった。そこで対策を厚くしておきたいポケモンを考えたところ、氷タイプ、岩タイプが挙がった。これらのポケモンに強く、さらに対面性能の高いポケモンを探していたところ1匹のカメに辿り着いた。特性がんじょう+タイプ一致の先制技を評価してを持ったを採用し一度6体の並びができ上がった。
6.環境にドラゴンタイプが刺さっているのでが強いのではないかと思い、練習会で試してみたところ想像の何倍も強かった。また対面構築には欲しかったを持たせて強いポケモンでもあったので→に変更し本戦の並びが完成した。悪とゴーストの一貫はできてしまうが、対面処理を基本とする構築であるため一貫を切ることよりも対面性能の方が大事だと判断した。
個体紹介
まさこ(ルージュラ)@きあいのタスキ
特性 : かんそうはだ
性格 : おくびょう
141(4)-x-55-167(252)-115-161(252+)
/ あくまのキッス / わるだくみ
〈調整〉
最速CSぶっぱ
本記事のタイトルの由来にもなっている最強のタスキ枠。高いSを活かして上からあくまのキッスで眠らせたり、悪だくみを積んで高火力を押し付けたりするのがとても強力だった。特性は水技を無効にできるかんそうはだで、全ての水技はまさこの化粧水と化した。技構成について当初はサイコショックの採用を考えていたが、ゆぽんさんが「エスパー技を切ってシャドーボールとわるだくみを両採用したら強かった」と言っていたので試してみたところ非常に使いやすかった。この環境におけるまさこの技構成はこれが結論だと思っている。ここでさらにまさこを使いこなすためのポイントを2つ紹介する。1つ目はむやみにあくまのキッスを押さないこと。当たれば最強のあくまのキッスだが、命中不安の技は使えば使うほど外して負ける試合も多くなるのでなるべく撃つ回数が少なくて済むような立ち回りを心掛ける。2つ目はまさこを愛すること。もちろんあくまのキッスを撃たなければならない場面もたくさんあるが、そんなとき愛の大きさとあくまのキッスの命中率は比例する。(←データなし) 最後に、僕がまさこを使った2回の練習会とこの本戦において3回すべて1位を取ったため「みずもの嫁はまさこだ」という噂が流れているがこれはデマである。
ニダンギル@しんかのきせき
特性 : ノーガード
性格 : いじっぱり
165(244)-178(252+)-170-x-69-57(12)
かげうち / アイアンヘッド
〈調整〉
H…奇数で最大
A…特化
S…ミラー意識、無振りニダンギル抜き意識
今回のMVPであり、このルールにおいて僕が最も信頼しているポケモン。とても優秀なタイプ・種族値・技範囲を持ち合わせており、あらゆる物理アタッカーに対して無類の強さを誇る。技構成についてシャドークローも欲しいところだがこの4つは変えられないためいつもこの構成にしている。今回も本当に強くてさらに信頼度が高まった。
スピンロトム@いのちのたま
特性 : ふゆう
性格 : ひかえめ
139(108)-x-127-170(236+)-127-127(164)
/ あくのはどう / わるだくみ
〈調整〉
H…10n-1(命の珠の反動ダメージが最小)
C…できるだけ高く
S…準速カジリガメ抜き
+1で最速120族抜き
+2で+1化身ランドロス抜き
この環境におけるサンダー。を持たせることによってまともに受けられるポケモンがおらずその破壊力は凄まじかった。今までさまざまな型を試してきたが、個人的にこの技構成のアタッカーが一番強いと思っている。今回のSライン調整について実際に1ジェットでを抜いたり、2ジェットで+1のを抜いたりした試合があり、勝ちに直結した自慢の調整だった。
化身ランドロス@とつげきチョッキ
特性 : すなのちから
性格 : ようき
165(4)-177(252)-110-x-100-168(252+)
じしん / そらをとぶ
〈調整〉
最速ASぶっぱ
おじさん。特殊型も存在するがこの環境においてはダイジェットや岩技が使える物理型の方が強いと思った。を持たせることにより特殊アタッカーとの撃ち合い性能が格段に上がり、特にとダイマックスを切り合ったときに絶対に負けないのが偉かった。技構成についてかわらわりがとても優秀で、構築単位で重い壁展開を阻止したりダイナックルで火力を上げながら殴ったりすることができるため重宝した。また忘れがちだが、自身でダイロックを撃ち天候を砂嵐にすることで特性すなのちからが発動し相手の意表を突く火力を出すことができる。
レジドラゴ@こだわりスカーフ
特性 : りゅうのあぎと
性格 : おくびょう
275-x-70-152(252)-71(4)-145(252+)
/ はかいこうせん / リフレクター
〈調整〉
最速CSぶっぱ
環境に刺さっていたスカーフ枠。ある程度の耐久がある上に、HP満タン時のドラゴンエナジーは並大抵のポケモンでは受からない火力を出すことができる。フェアリーが少なかったこともあり非常に通りが良かった。リフレクターは大会中一度も使う機会が無かったが、ダイウォール媒体として何度か使用した。ダイマックスの撃ち合いでもダイウォール→DM技→ダイウォール→りゅうせいぐんという立ち回りで多くのポケモンに対面で撃ち勝つことができた。
アバゴーラ@じゃくてんほけん
特性 : がんじょう
性格 : いじっぱり
149-176(252+)-154(4)-x-85-84(252)
アクアブレイク / ロックブラスト
/ アクアジェット / からをやぶる
〈調整〉
準速ASぶっぱ
実はめちゃくちゃ強いカメ。特性がんじょう、タイプ一致の先制技、からをやぶるをすべて持ち合わせた上に、等の環境トップに強いというまさに理想の性能だった。アタッカーが読まれにくかったのか、初手に投げてからをやぶるを積んだ後3タテした試合もあった。持ち物は相手のダイマックスを切り返しやすい(弱点保険)にしていたが、等も一考したい。
選出と立ち回り
〈選出〉
この構築には基本選出や選出パターンが無い。自由度の高い選出が可能だが、どのようなことを考えながら選出していたのかを簡単に紹介する。
- 初手には相手の1体目に対して1:1交換ができそうなポケモンを選出する。対面構築は初手が命と言っても過言ではない。まず相手のパーティの4体以上に対面で有利なポケモンを探していくのが基本。ただし相手のパーティを見たときに、起点作成をしてきそうなポケモンや明らかに自分のパーティに刺さりが良いポケモンがいた場合は積極的に初手読みをしていた。
- 裏には初手に出したポケモンが苦手な相手を切り返せるポケモンを選出する。できるだけ「相手がこの選出をしてきたら即負けが決定する」というような選出はしたくない。
- 誰にダイマックスを切るか予め目星をつけておく。試合展開を大まかに想定しておくことで試合が組み立てやすくなり、プレイングミスを減らすことにも繋がる。基本的にはダイマックスしなくても強い2体+ダイマックス枠という選出が一番安定する。
選出時に考えていることを簡単に述べたが、やはり一番大切なのは臨機応変に選出することである。僕もまだまだ経験は浅いが、この臨機応変に選出する力は何回も対戦をやっていくうちに身に付いてくるものだと思っている。
〈立ち回り〉
対面構築の基本は1:1交換以上を目指すことである。まず最低限1:1交換はしたいが、その後に何らかのアドバンテージを得ることで試合を有利に運ぶことができる。ここで言うアドバンテージとは、相手の裏のポケモンに対して削りを入れる・大まかな型が分かる・ダイマックスを切らせる等を指す。これを念頭に置いた上でさらに注意していたことが2つある。
◯できるだけ後発ダイマックスを心掛けること。早い段階でのダイマックスはリスキーであるため、相手の裏のポケモンが分かった状態またはある程度予想できる状況になってから有意義にダイマックスを使いたい。ただし積み技を積んで抜き体制が整った時やダイマックスを切るしか勝ち筋が無い時のみ先発ダイマックスをした。
◯起点にされない立ち回りを心掛けること。例えば先制技を撃ったとき・異常状態にさせられているとき・能力ダウンさせられているときなどに積み技や身代わりを押されると一気に不利になってしまう。むやみに先制技を撃たないようにしたり引きを視野に入れたりして積みの起点にならないよう気を付けたい。
〈例外〉
上記の選出・立ち回りが基本だが、ある特定のパーティに対しては違う選出・立ち回りをした。
◯高耐久のサイクルパに対しては「刺さりの良い1体+その1体を通しやすくするためのサポート役2体」という選出をしていた。サポート役の2体で相手のダイマックスを枯らしたり削りを入れたりして刺さりの良い1体を通す。特に相手視点でダイマックスを合わせないと受けきれない状況に持ち込み、ダイマックスを誘発して一度裏のポケモンに引く動きが強かった。相手のダイマックスさえなくなってしまえばこちらの刺さりの良い1体で全抜きという試合もあった。また相手が鈍足ポケモンばかりの場合はのあくまのキッス+積み技で崩すこともできた。
◯壁展開に対しては初手にかわらわりを持っているか積み技持ちのポケモンを選出した。単純にかわらわりで壁を破壊するか初手から積み技を積んで対抗していた。
◯天候パに対しては初手に相手の天候始動要員に不利を取らないポケモンを出し、裏には相手の天候エースを切り返せるポケモンを必ず選出した。相手の天候エースが物理ならでダイマックスを合わせ、特殊ならこちらのダイマックス技で天候を上書きしながら戦う。
結果
TNみずも 1位 15勝3敗 レート1657
大会後考察
本大会の主催者であり本戦2位のゆぽんさんと一緒に「大会を終えて実際にはどのポケモンが強かったのか」を話し合い、Tier表にまとめた。
最後に
今回は何週間も前から頑張って考察していたので、良い結果を残すことができて本当に嬉しいです。改めて対戦した方と一緒に考察をしてくれた方に感謝申し上げます。そして特に大会の主催や本記事へのアドバイスに加え、一番一緒に考察をしてくださったゆぽんさん本当にありがとうございました。
質問・ご指摘等がありましたらコメントまたはTwitterのDMでお待ちしています。
閲覧ありがとうございました!